向陽高等学校

「私の今」 佐藤 光希

 

 

Q1.高校時代の思い出を教えてください。
製菓理論の授業では、材料の種類やお菓子の歴史などを基礎から教わることができました。実際の現場で使われている道具や機械に触れる機会も充実していて、お店で働く想像がつきやすかったです。またパティシエを目指している自分と同じ方向性の学生が集まる環境で、モチベーションが上がりました。

Q2.現在の仕事内容は?
「シュクルボア」は街の小さなケーキ屋さんなので、パティシエとして仕込みやケーキ作りをするのはもちろん、配達や接客まで臨機応変に担当しています。お客さまと直接話す中でやりがいを感じられますし、得意としている誕生日のイラストケーキを渡した際に喜んでいただけると、こちらも嬉しいです。

Q3.仕事をする上で注意していることは?
いつもお客さまあってこそのパティシエだと考えています。常に寄り添う姿勢を大切に、もしお店に目当てのケーキがない場合、お待ちいただければ可能な範囲で対応することもあります。お客さまとの距離の近さは、自分にとっても重要です。

Q4.向陽で学んだことで卒業後に役立っていることは?
ハウステンボスやピッコロピアットでの研修経験が役立っています。直接お客さまと触れ合う機会となり、接客スキルが磨かれました。印象的なのは、地域の病院を訪問するお菓子教室で、私は高齢者の方でも飲み込みやすいケーキを作りました。食べる人に寄り添う姿勢の原点は、こうした実習活動にあると思います。

Q5.これからの目標や夢を教えてください。
卒業後に勤務し始めて9年目となりましたが、来年には独立して、諫早市に新しい洋菓子店をオープンする予定です。自分の実力がどこまで通用するのかチャレンジできればと思いますし、特別な日ではなくても買いに行きたくなるような、みんなが笑顔になれるあたたかなお店にしたいと思います。