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2025.06.17【普通科】うまくいかないって、面白い!心の成長レッスン

普通科PCDコースの「向陽ポジティブ」は、今、世界中で注目されるポジティブ心理学を
ベースに“こころ”について学ぶ、日本でも珍しい挑戦的な授業です。
生徒たちの豊かな成長と気づきに満ちた、私たち教員にとっても特別な時間となっています。
2年生のPCDコースでは、1年間かけて心の健康を育む5つの要素(PERMA理論)を
深めていきます。授業を担当するのは、レジリエンス・トレーナーとしても
ご活躍された経験を持つ近藤竜彦副校長先生です。
生徒たちは「今日はどんなことをするんだろう!」と目を輝かせ、毎回期待に胸を膨らませて
授業に参加しています。
今回の授業では、「ヘリウムリング」というチームワークゲームに挑戦しました。
フラフープを全員の指に乗せて、息を合わせてゆっくり下ろすというシンプルなルールですが、
これがなかなか難しいのです。少しでもバランスが崩れると最初からやり直し。
生徒たちからは悔しさや焦り、時にはイライラする声も聞こえてきました。
しかし、この授業の真の目的は、そうした感情に“気づくこと”、そして“どう乗り越えるか”を
考えることです。生徒たちは、互いの気持ちに寄り添いながら、どうすればチームで
目標を達成できるのかを真剣に話し合っていました。
試行錯誤の末、人数を減らしてついに成功した瞬間、教室には喜びと
達成感に満ちた拍手が響き渡りました。
「うまくいかない」と感じる時こそ、学びのチャンス。向陽ポジティブを通して、
生徒たちの“こころ”と“チーム力”が着実に育っていることを日々感じています。
この経験が、彼らが未来の困難に立ち向かうための大きな力となることを願っています。