向陽高等学校

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2025.08.13

KOYO’s Letter ~in summer~③ 【自分だけの、未来があるー「経験」を重ねて、なりたい自分へー】

向陽高校での3年間が、ただの高校生活ではなく、「生き方を考える時間だった」と話してくれた卒業生がいます。
向陽高校の教育は、教科書だけでは届かない、「自分の中にある力」に気づかせてくれる学びだったといいます。
それは、「誰かを思う」という経験を重ねながら、自分の声に耳を澄まし、少しずつ未来の形を見つけていく日々だったのかもしれません。

たとえば、パティシエとして活躍している卒業生は、製菓クラブでの実践や寮生活の中で、「仲間と支え合うことで、挑戦できる自分に出会えた」と語ります。今では、お客様の笑顔を思い浮かべながら、全国大会で培った技術を日々の仕事に活かしているそうです。

また、調理科の寿司の授業がきっかけで寿司職人となった卒業生は、「一皿一皿に『相手を思う気持ち』を込めています。手を動かす中で、自分の進路も少しずつ形になっていった」と微笑みながら話してくれました。

大学へ進学した卒業生も、向陽高校での思い出をこう振り返ります。「知識以上に、人との向き合い方を学べたことが一番大きかった。大学で学ぶ日々の中でも、向陽で育ててもらった『自分で考える姿勢』が支えになっています。」

向陽高校では今、創立101年目の新たな一歩として、ポジティブ教育を全学的に展開しています。すべての学科・すべての学年で、「生徒の幸福(ウェルビーイング)と成長を両立する教育」に取り組んでいます。ポジティブ教育とは、学力だけでなく、「心の強さ」や「他者とのつながり」、「意味を感じて生きる姿勢」を育む教育。それは、向陽高校が100年にわたり大切にしてきた実業教育の土台と、建学の精神「奉仕」にしっかりと根ざした、新たな挑戦でもあります。

進路とは、単に「どの高校に行くか」を決めることではありません。「どんな学びの中で、自分を育てたいか」を選ぶこと。私たちは、そう考えています。

向陽高校には、「やってみよう」から始まる成長があります。失敗してもいい。少しずつでいい。誰かを思う経験を重ねるうちに、「自分だけの、未来がある」と、自然と思えるようになっていく。そんな日々が、ここにはあります。