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2025.08.12KOYO’s Letter ~in summer~② 【教室の中に、社会がある。ー向陽生が「経験」を通して学んでいることー】

向陽高校の授業には、教科書だけでは学べない「経験」があります。
もちろん、知識を得ることも大切ですが、仲間と意見を交わしながら進める対話型の学びであったり、現場さながらの環境で行われる専門実習であったり・・・。
教室の中には、社会の入り口があるのかもしれない。そんな体験が、向陽高校の日常にはたくさんあります。
たとえば、調理科では、ただ料理を作るだけではありません。
生徒によっては、「どんな相手に、どんな想いで、どう届けるか」を考えながら、献立、仕入れ、調理、提供までを経験する授業があります。作った料理の先には「誰かの笑顔」を。その気持ちが、学びを深くしていきます。
看護科では、模擬患者を相手にロールプレイを行う授業が組まれています。
患者さんの不安にどう寄り添うか、言葉や表情の一つひとつに責任が伴うことを、実体験として学びます。患者さんのことを第一に考え、患者さんを笑顔にするために最大限の努力をしていくこと。それは、看護だけでなく、どんな職業にも必要な人間力の一つとなります。
普通科でも同じです。進学を目指しながらも、ただ知識を積み上げるのではなく、「自分で問いを立て、調べ、考える、発信する」を育む学びが広がっています。
普通科では決められた答えを導くだけに留まらない学びを実践しています。生徒たちは「ポジティブ教育」を通して、自分の強みを理解し、それを発揮する表現力や柔軟な思考力、応用力など今の社会が求める力を体得していきます。
こうした実践的な学びは、生徒たちの視野を広げ、自信や主体性につながっていきます。
それぞれの授業の中で、向陽生は「失敗してもいいから、やってみる」という経験を積み重ねています。
それが、自信につながり、他者との協働へとつながり、やがて「社会と関わる」感覚を育てていくと思います。「なりたい自分」や「歩みたい未来」は1日にして成らず。
教わるだけではなく、経験により「自ら学ぶ」。評価されるだけではなく、「誰かに喜んでもらう」。その積み重ねの先に、「向陽生らしい成長」があると、信じています。
次回は、こうした学びを通して、生徒たちがどのように進路を切り拓き、どのような未来へ歩んでいるのか。向陽高校での“学びの先”について、ご紹介したいと思います。