向陽高等学校

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2025.11.05

【普通科】垣根を越えて学ぶ! 普通科と保育科の合同授業で深める『防災と子どものケア』

普通科(PCDコース)の1年生が、家庭基礎の時間に『被災地での子どもの遊び』というテーマで授業に取り組みました。この授業の達成目標は、自分たちが被災地の避難所にいるという状況を想定し、限られた資源と空間の中で、子どもたちの心に寄り添うための手作りおもちゃを作成することです。非常に難しい状況の中で、いかに知恵を絞り、良いモノを創り出すのかが試されます。

実際に子どもたちに触れ合うことについて豊富な知識と経験を持つ保育科3年生を巻き込み、合同の形で授業が行われました。
参加した保育科3年生は、専門の学びで培った知識を惜しみなく発揮してくれて、「遊びやおもちゃが持つ意義」や「子どもの発達段階に応じた適切な関わり方」について、具体的かつ実践的なアドバイスを伝えていました。普通科1年生にとって、自分たちの出したアイデアが専門家の視点でさらに深まり、より価値を持つモノを創り出すという貴重な体験となりました。様々な分野の「専門家の卵」たちがすぐ近くにいて、お互いの知識や経験を生かしながら学びを深めることができる、これが我が校の「とっておきの強み」です。

この合同授業を通じて、普通科と保育科の生徒たちは、これから起こりうる災害に向けた防災意識を高めるとともに、困難な状況下でも子どもたちの心のケアに必要な寄り添うことができる力を得ることができたと思います。専門的な学びが、社会的な課題解決へと繋がることを実感する、有意義な時間となりました。