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2026.06.24普通科・パティシエ科 学会で探究の成果を発表 その3
昨年9月のとある日、パティシエ科2年生の生徒2人は高校の会議室で化学の得意な副校長と一緒に悩んでいました。ガトーショコラに抹茶を入れると、何故かあまり膨らまない。この原因を知りたい。これが2人の探究活動の始まりでした。
まずは、抹茶の個体(粉末)成分が原因なのか、それとも抽出できる化学成分が原因なのかを明らかにするため、理科室の器具を使って抹茶から化学成分を抽出、濃縮しました。抽出されず残された固体成分と、抽出された化学成分を混ぜ込んでガトーショコラを焼いたところ、化学成分を入れたときにはガトーショコラが膨らみませんでした。この結果から抹茶に含まれる化学成分がガトーショコラの膨張を阻害していることがわかりました。
さらに、抹茶のカテキン類を多く含む粉末を提供していただき、同じ実験を行った結果、やはりガトーショコラは膨らまなかったことから、おそらく抹茶に含まれるカテキン類がこの現象の原因であることがわかってきました。
カテキン類は酸化を防ぐ「還元力」という力を持っています。この還元力がガトーショコラの膨らむ原因であるグルテンの形成を阻害しているのではないか、というのがこの探究でたどり着いた結論でした。
「なぜ抹茶を入れるとガトーショコラは膨らまないんだろう?」という、実習の中で生まれた問いをきっかけに、約半年にわたって実験と試行錯誤を行い、最後には目に見えないミクロの世界で起こっている化学的現象を明らかにする。パティシエ科の2人にとっては、探究の楽しさと大変さの両方を知るとても貴重な機会になったことでしょう。だからこそ、探究の成果を発表する2人の姿には自信が溢れていたんだと思います。
「ジュニア農芸化学会」に参加する生徒たちにまつわる3つのストーリーをお読みいただきありがとうございました。





